トーマス・ハリデイ (著), 水谷 淳 (翻訳))
山と渓谷社
18.8 x 14.8 x 3.05 cm
512ページ
巨大なマンモスの群れ、海に飛び込む翼竜オドントプテリクス、最古の熱水噴出孔動物相ヤマン=カシ
古生物学の若き俊英が描く
人類(私たち)がいなかった頃の地球の光景
v
第4氷河期(2万年前)からエディアカラン期(5億5000万年前)まで古代の生態系がよみがえる!
アラスカを渡る巨大なマンモスの群れ、泥地にダイヤモンド模様の高木が屹立し、翼竜が水中に獲物を見つけて湖にダイブ!
海中には透明で巨大なガラス建築が広がり、海底では最古の熱水噴出孔動物ヤマンカシアが生きている。
古生物学者である著者が、最も新しい氷河期(ラムセス2世のエジプト新世界)から生命の夜明け(エディアカラン期)まで、過去にさかのぼって16の時代を旅し、7つの大陸すべてを舞台に、絶滅してしまった生命と地球の姿をリアルに描き切った傑作。
カブトムシの殻の色や飛行中の翼竜のリズム、空気中の硫黄の長引く匂いなど五感を刺激し、実際に目の前に広がっているかのような景色は、すべて想像ではなく科学的な根拠をもとにしている。
最終章では、今起こりつつある変化(地球温暖化)について警鐘を鳴らす。
現代的なテーマにもつながる必読の一冊。