文・目黒実 絵・福田利之 br>
A5変型判 48頁
遥か昔の地球。原初の生命たちが大爆発を起こしたとき、宇宙の子アーダとハンヌは出逢い、世界を創造する。しかし人間の誕生、進化と堕落、善と悪、愛と憎の発現により、地上は悪の焔に包まれてゆく。再び地球へ向かったアーダとハンヌが、武器や思想、言葉でもなく、静かに捧げ続けたものとは……。
美しさも愚かさも合わせ持つ人間、そんな人間と人間、世界と生命をつなぐものとは何か……目黒実がおくる渾身のストーリーとともに、福田利之のあらたな境地ともいえる、魅惑的な激しさを持ちながらも甘く切ない絵の美しさが、物語の奥深くへと惹き込んでゆく。