作:ルイス・トロンダイム
画:ジョゼ・パロンド
訳:猪俣紀子
くらしき絵本館 出版
サイズ 186×262ミリ
ハードカバー
お父さんが毎晩寝る前に、子どもにお話をするという設定で7話収録されています。 兄妹のピエールとジャンヌはそれぞれモンスターとお姫様のお話をせがみますが、 早くテレビでサッカー観戦をしたいお父さんは、いつも思いつきでいい加減なお話を作ります。 途中でつじつまが合わなくなっては子どもたちから厳しい追求を受けるお父さん。 それでもお父さんのお話は毎晩続くのです。
日本ではお目にかからない珍しいコマ割りとシンプルな線で描かれた、 不思議なかわいいキャラクターたちが登場します。 子どもたちに愛でてもらえることはもちろん、 この本のかわいいファンタジックな部分とクールな現実感をもった部分の偏り過ぎない 絶妙な加減は、かわいさを愛する大人の方にもお勧めです。
またフランス語と日本語の併記なので、フランス語に興味のある方にもお勧めです。
なお、帯に載せている推薦文は、あの、小西康陽さんに書いていただきました!(くらしき絵本館のサイトより引用)
「ピエールとジャンヌの パパ!お話しして!」を翻訳し、日本に紹介した岡山出身の猪俣紀子さんは、フランス留学中にB.D.に出会い衝撃を受けました。このすばらしい作品をぜひ、同世代の日本の女性に読んでもらいたいと思い、ふるさと岡山に出版社を立ち上げました。それが「くらしき絵本館」です。B.D.(バンド・デシネ)とは日本の漫画とは少し趣の違うフランス語圏の漫画です。