著者:柚木沙弥郎・大島忠智 取材・文:森本俊司
装丁:白い立体 編集:永岡綾
仕様:A6判、144ページ、並製
2022年1月30日まで、東京・立川のPLAY! MUSEUMで開催している「柚木沙弥郎 life・LIFE」展を更に楽しむポケットブック
染色家・柚木沙弥郎とイデー・大島忠智
二人の「草の根運動」のこれまでと明日。
工芸とアートを横断する独自の作品で知られる染色家・柚木沙弥郎と、インテリアブランド「イデー」でディレクターを務める大島忠智。二人は2012年に出会い意気投合し、足掛け10年の間、物やアートを通して暮らしをよくしようと考えてきました。柚木の型染め作品をインテリアとあわせて展示したり、パリの工房でリトグラフを制作したり、デイリークロスやトートバッグなど手に取りやすいプロダクツを開発したり。柚木作品を通じて豊かな暮らしを提案することを二人は「草の根運動」と呼び、活動の幅を広げています。
本書は、柚木と大島がこれまで見出し、これから目指すものを、ライターの森本俊司が取材しまとめたものです。アートと暮らしのよりよい関係を、二人の実践から共に考えてみる一冊です。
◎目次
柚木沙弥郎と大島忠智
第1章 アートと暮らす 柚木沙弥郎 その人、その暮らし
第2章 アートをひらく 柚木沙弥郎とイデーの草の根運動
特別対談1 柚木沙弥郎×大島忠智
特別対談2 大島忠智×草刈大介
草の根運動の歩み
柚木沙弥郎 略歴
◎柚木沙弥郎
染色家・アーティスト。1922年、東京都生まれ。 1942年、東京帝国大学文学部美学・美術史科に入学。1946年、岡山県の大原美術館に勤め、柳宗悦の「民藝」に出会い、芹沢介に師事し染色家に。染色のほか、版画、人形、絵本などさまざまな作品を制作・発表。国内の公立美術館の他、フランス国立ギメ東洋美術館でも展覧会を開催。
◎大島忠智
1998年イデー入社。カフェマネージャー、広報担当を経て、2011年よりバイヤーとして国内外で家具や雑貨の買い付けを行う。ウェブマガジン「LIFECYCLING interview&photo」の企画運営、音楽レーベル「IDÉE Records」を主宰。現在はイデーーのディレクターとして、イデーのブランドディレクションも手がけている。