仕様:A4変形、並製、176ページ、日英バイリンガル表記
編集:永岡綾、森田藍子(ブルーシープ)、吉田昌平(白い立体)
撮影:田附勝[表紙/制作風景]、清水健吾[作品]
翻訳:ダニエル・ゴンザレス
ブックデザイン:白い立体
明日へつづく「まいにち」をつむぐ
本書は、2023年6月30日に市立伊丹ミュージアムで始まり、その後全国を巡回する展覧会「鹿児島睦 まいにち」展の公式図録です。
日本のみならず世界でも人気のある陶芸家・鹿児島睦。器は使うものであり、見るものでもあると考え、色や形を決め、草花や生き物をモチーフにした絵皿を制作。色々な素材や技法を試しながら、現在の作風を確立し、使う者、見る者の想像力を広げます。
そんな鹿児島睦の「まいにち」は、その日にすることを尋ねることからはじまります。
「おはよう。今日は何する日?」
「お皿の絵付けが20枚、16時に窯出しだよ」
朝ごはんを食べたら、ずっと陶芸。昼ごはんを食べたら、ずっと陶芸。晩ごはんを食べたらお風呂に入って、今度は絵を描く。眠って起きたら、また朝ごはん。
器をつくる鹿児島睦の「まいにち」と、だれかの「まいにち」をしあわせにする器と。
交互にあしらうことで見えてくる、一枚一枚の器がたたえる手のぬくみと、日々手を動かすことの頑健さ。朝から夜まで、一日を一緒に過ごしながら収録したインタビュー(*日英バイリンガル表記)も掲載。作陶風景、約80枚の器、日常、鹿児島睦の「まいにち」を感じながら、自分自身の明日へとつづく「まいにち」に思いをはせる一冊です。