鈴木 心 (著), ブルーマーク (編集), 菊地敦己 (編集)
BOOK PEAK
28.6 x 21.6 x 1.6 cm
ハードカバー
2008年にフリーになるや一躍注目を集めた若手写真家、鈴木心。 広告や雑誌業界からのオファーが引きも切らない状態の鈴木ですが、写真家としての真価は、学生時代から撮りためた作品写真にあります。 初の写真集となる本作『鈴木心 写真』には、その作品写真130点を収録。 再開発地区にそびえるハイパーな高層建築の工事現場、レースクイーンの撮影会、奇妙な遊具と親子、地震で崩壊した瓦礫の住宅、メタリックに輝く改造車…。 確かな技術と客観的な視点から撮られたそれらの写真は、鈴木の冷静な眼差しとは逆に、現実に存在する異常な瞬間を静止させています。 情報革命とともに進行する写真技術、その渦中で「写真」という意味も確かに変革の時期を迎えています。 文学的な情緒や物質的な実体に回収されずに、写真を「情報」そのものとして提示する鈴木の写真は、次世代の写真の定義を提出することとなるでしょう。