ウィリアム・グリル (著), 佐藤見果夢 (翻訳)
評論社
25 x 1.5 x 31 cm
ミャンマーでは昔から、人とゾウが協力しておこなう林業が営まれていま した。イギリスから貿易の仕事でミャンマーにやってきたウィリアムズは ゾウのすばらしさに魅せられます。
そして、ゾウの中でも特に賢い ” バンドゥーラ ” に出会い、強い絆で結ば れていきます。
やがて戦争がおこり、敵から逃れるためにウィリアムズ たちはゾウを連れて避難することになります。しかし、避難先に行くには 危険なジャングルを通り、険しい山を越えなければなりません。先頭を歩 いたのはバンドゥーラ......。
ミャンマーの現状と、激減するアジアゾウの将来に思いをはせる、力のこ もった作品です。
イギリスの絵本作家。『シャクルトンの大漂流』で、2015年、史上最年少(25歳)でケイト・グリーナウェイ賞を受賞。つづく『カランポーのオオカミ王』で、2017年度ボローニャ・ラガッツィ賞最優秀賞を受賞。「エレファント・ビル」と呼ばれたイギリス人の本を読んで、ミャンマーのゾウとゾウ使いの世界に魅せられ、現地での取材を経て本作を執筆した。