みみをすますように 酒井駒子
A5版変型、上製本、424ページ
発行:ブルーシープ
寄稿:管啓二郎
デザイン:祖父江慎+藤井瑶 (cozfish)
絵本作家、酒井駒子。その静謐さをたたえた美しい絵と、詩的で思索的な文との響き合いは、子どもから大人までの多くを魅了し、日本にとどまらず海外でも高い評価を得ています。
本書は、酒井駒子初となる本格的な個展「みみをすますように 酒井駒子」展にあわせて刊行する展覧会図録です。デビュー作から最新作まで、20冊を超す絵本を中心に約300点の原画、約30点のラフスケッチを選んだ、400ページを超す画集です。
画用紙や段ボールに黒い絵の具を下塗りし、その上に描き出された子どもたちや動物たち。時が止まったかのような、あるいは雪降る日の静けさの中の、まぶたの奥の瞳に、ひそやかな仕草に、ささやき声に、みみをすますように、ごらんください。
クロス装に題箋貼りされているのは、本書のための描き下ろしの絵です。
タイトルは「手に鳥を乗せている」。
ブックデザインと絵の並びは、『金曜日の砂糖ちゃん』(偕成社)を手掛けたcozfish(祖父江慎+藤井瑶)が担当しました。