A5版変型、上製本、256ページ
テキスト:岡本梓(伊丹市立美術館)、永岡綾
編集:永岡綾 デザイン:菊地敦己
BlueSheep出版
絵本作家 アーノルド・ローベル(1933年-1987年)を知っていますか?
かえるくんが親友のがまくんに手紙を送る「おてがみ」というお話を
国語の教科書で読んだひとも多いかもしれません。
『ふたりは ともだち』からはじまる「がまくんとかえるくん」全4冊のシリーズは
誕生から半世紀が経ったいまも世界中で愛されているロングセラーです。
ローベルはほかにも、『どろんこ こぶた』や『ふくろうくん』など、
ユーモラスであたたかな100冊以上の絵本を世に送りだしました。
チャーミングな人柄で親しまれたローベルのこと、そして彼が残した絵と物語の
数々を、現存する貴重な原画やスケッチなどを通して紹介する日本初の展覧会が、
東京のPLAY! MUSEUMで開催中です(3月28日まで。その後全国を巡回)。
本書は、展覧会図録として図版や解説を収めながら、ふたりの子どもたちが父の素顔を語るロングインタビューや、数多くのローベル作品の翻訳を手がけた作家・三木卓さんの解説を収録した決定版の一冊です。
目次
第1章 がまくんとかえるくんの世界
変わりものと呼ばれても/お説教はまっぴら/きみがいてくれてうれしいよ/がまくんとかえるくんができるまで
第2章 アーノルド・ローベルの仕事
僕が絵本作家になったのは、他にできることがなにもなかったからだ/
僕はきみで、きみは僕/ここがきみの居場所/ねぇ、お話を聞きたいかい? /
僕は舞台監督で、衣装デザイナーで、幕を引くもの/
お絵描きはデザート、お話づくりはホウレン草/コールデコット賞 受賞スピーチ
第3章 素顔のアーノルド・ローベル
年譜/全著作リスト
解説 僕も、彼の読者のひとりの子どもです(三木卓)