著者 中野晃治
元快集落から愛をこめて
A5サイズ 88頁 短辺綴じ
人口約1800人の四国でもっとも小さな町。
ここ上勝町には
「おひさま(天日干し)とかまど(薪の炎)」が息づく
昔ながらの日本の暮らしがあります。
きみちゃん、ふみちゃんが織りなす、
愉快でおいしい四季の食卓。
[文]
山っ子もち
おひさまと手
ツバメと暮らすころ
[ かみかつレシピ] 焼米
上勝晩茶
ひなたぼっこ
[ かみかつレシピ] ごま豆腐
秋祭り
こんにゃくの刺身
[ かみかつレシピ] こんにゃく
年越しそば
[ 歌詞 ] ぼくらの山っ子もち
[ かみかつレシピ] たかきび粉
きみちゃんふみちゃんのお誕生会
あとがきにかえて
標高444mの山の上にある餅つき小屋「山っ子もち」。きみちゃんこと、山田喜美子さん(73歳)とふみちゃんこと、谷口文子さん(66歳)が毎日のように夜明けからお餅つきをしてかれこれ約16年。地元の産直市で販売している。朝早く餅つき小屋を訪ねると、なんと外まで聞こえる笑い声! 話題は政治から国際問題、天文、スポーツに今夜のお菜まで。熟練の漫才コンビのように明るく楽しいので、杵と臼でついた「お餅」には「笑い」が入っていると冗談を言うお客さんもいるほど。そんなふたりと地域の人々との愉しい時間、手間ひま掛けた昔ながらのおいしい食卓を写真と文で綴っています。