クラウス・コルドン (著), 酒寄 進一 (翻訳)
岩波書店
17.2 x 12.2 x 1.7 cm
20世紀前半のベルリンを舞台に、時代の転換期を労働者一家の目線で描く〈ベルリン〉3部作。
戦後ドイツ児童文学を代表する作家、クラウス・コルドンの代表作。
1932年夏、ハンスは初出勤を前に緊張していた。世界恐慌のあおりを受けて、この頃は就職できるだけも幸運だ。「よりよき未来」を約束するナチは先日の選挙でも大勝し、貧しいアッカー通りにも入党するものが現れていた。やがて年が明けた1 月、ヒトラーが首相の座につくと、政敵への弾圧は一気に激しさを増し……。
ナチが政権を奪取するまでのわずか数か月間を、15歳のハンスの視点でつづった第二作。