長田弘 著
みすず書房
19.5 x 13.6 x 1.8 cm
本があった。
しかしそれが本だと、
ここにいる誰も、気づかなかった。
本は読まれなかったからである。
詩人、長田弘さんの没後五年を機会に、書き残しながら本にまとまらずに終わった断章の連作「誰も気づかなかった」と、「夜の散文詩」シリーズの5篇
リズムをそなえた箴言と、晩年の景色を記した散文詩。
長田弘さんがぜひ伝えたかった思索の結晶を傍らに置いて、何度でも読みかえせる。