尾張 始 (著)
A5判 並製本 409ページ 並製
吉備人出版
2024年8月15日発行
現代社会に対するアイロニーに満ちたファンタジー長編
マガムジャ村は、世界地図のどこにあるのかわからない村。村の決まり事を決めるのは子どもたち。
「戦争」はもちろん「平和」という言葉さえなくなった村に、どこからか知らない人間が迷い込んできた。
「戦争を知らない子どもたち」。
戦争を知らない子どもたちによる社会って、どんな世の中だろうか?
物語世界で想像の翼を思いっきり広げて、大きく羽ばたかせようとした、作者畢生(ひっせい)の一作。
著者プロフィール
尾張 始
1951年岡山市生まれ。1974年岡山大学卒業後、倉敷市役所に勤務。「くらしきどうわ」(倉敷市教育委員会主催)への応募をきっかけに、地元の童話同好会、岡山児童文学会「松ぼっくり」に参加。先学、仲間の薫陶を受けて作品創作に挑む。
創作活動のなか「戦争を知らない子どもたち」という歌の文句から「戦争を知らない世界」を描こうと思いつく。自らの生活経験を踏まえたうえで、現世の価値観を転倒させた意外性に満ちた実験作として本作を書き上げた。
倉敷市に在住