著者:石田米子
企画・発行:疎開生活刊絵巻刊行委員会
発売:吉備人出版
A4判(ヨコ) 並製本
76頁
戦後間もない昭和20年10月、新潟県で疎開生活を送っていた少女は、先生のすすめのまま当時の暮らしぶりを絵に描きました。そこには、空腹や下痢、シラミに悩まされながらもたくましく日々を生きる10歳の少女の姿と時代と人々の暮らしに対する感性がにじみ出ています。戦後70年を経て、偶然にも段ボール箱の奥から私たちの前に現れたこの絵巻は、同時代を過ごした人々には懐かしく、そして当時を知らない世代にとっては貴重な資料です。私たちは、絵本(絵巻)を通して、少女に映った戦中・戦後の疎開生活を追体験できるのです。