著者:田本 英子 (著)
仕様:四六判,並製本 292ページ
「私は、なぜ食べられないの?」
摂食障害「神経性やせ症」。それは、「食べる」ということができない病。
食べられない苦しみと闘う、壮絶な記録。
「私の病気、それは摂食障害のひとつ、神経性やせ症である。治療方法は食べて体重を増やすこと。シンプル極まりない。
しかし、この「食べる」という極々当たり前のことができないのだ。体重が増えるのが怖くて。どんなに痩せていても体重を増やすことに抵抗があるのだ。体重が増えていくなんて許せない。太っていくのは我慢ならないのだ。だから治療に拒否的になる。そして、治療は本人にとっては恐怖でさえあるのだ。」(「第1章 2021年3月21日―ふりだし」より)
何度も治療に向き合いながら、食べられない著者は病気とサヨナラするための覚悟を決める。
夫や主治医の励ましを力に。