ロベール・クートラス (著), 岸 真理子・モリア (著)
リトル・モア
15 x 10.4 x 0.8 cm
1930年パリに生まれ、85年パリに没した
知られざる異才の画家、ロベール・クートラス。
彼が作り上げた手札サイズの作品“カルト”。
6000枚から16枚を選び抜き、ポストカード集にしました。
原寸大で作品を味わえる作品集でもあります。
クートラスは画廊と2度契約を交わしましたが、いずれもすぐに解消し、
いわゆる画壇と距離をおきながら、己に忠実であろうと、貧困のなかで自らの作品を究めました。
画材にも事欠いた彼は、街で拾ったボール紙を切り、手札サイズの作品“carte ―― カルト”を作り上げました。6000枚つくったと言われています。
クートラスは、カルトを手に載せ、沸き起こる物語を描き連ねました。もっぱら夜に描いたのでカルトを “僕の夜”と呼びました。
“カルト”には、いろんな過去を持つ流浪の住民や彼自身の人生が、まるでギニョール劇団(人形劇団)やサーカスのように哀しく陽気に描かれています。
生前、クートラスの作品は、華やかな評価はありませんでした。
しかし、没後30年を経たいま、日本で、フランスで、高い人気と評価を博しています。
[かつてない造本で“カルト”を手元に!]
1枚1枚のポストカードから“カルト”の部分だけを切り抜けるように、あらかじめミシン目が入っています。
お気に入りの“カルト”を手元に置いて、ぜひお楽しみください。