編集・発行人 若菜晃子
サイズ:B6 128×182mm
47ページ
表紙を広げると手書きの「メモ」
特集 記録と記憶
今号では、山で書く山行記録について特集します。
あらゆる場面でのデジタル化に伴い、人が手で字を書く機会が圧倒的に減り、筆跡の個性や味わいをも失われつつある今日、登山者の間では今もなお、登山中に立ち止まって、あるいは下山後に、現地の状況や自らの経験、感情を率直に克明に記録しようとする行為が細々と残っています。
登山という唯一無二の体験を自分だけの記録として手で書いて残すことの意味とその価値を、さまざまな立場の登山者の記録メモとインタビューを通して、読者のみなさんに問いかけたい。
contents
垂直の記録 12の質問 山野井泰史
山を絵にする気はなかった 小林泰彦
序列なしに迸る走り書き 大畑貴美子
同じ山は二度とない 久郷秀郎
手で書くことで確認する 長谷川哲
座談会 山で得たもの 自由学園同窓生
Colum ノートとペン
murren books
デザイン 河村格夫
写真 阿部健
編集 インタビュー 若菜晃子