著者:田口史人
装画:加藤休ミ
デザイン :櫻井久、作田祥子(櫻井事務所)
レコード撮影:高見知香
版型:四六判並製
頁数:184頁
夏葉社
夏葉社初の音楽本。
でも、より正確にいうと、音楽というよりも、レコードという「もの」の本です。
だれもがレコードに親しみをもっていた時代。
暮らしの中に、自然にレコードがあって、それを聞いて、よろこんだり、驚いたり、感動したり、なんだこれ?と思ったり、それでも価値のあるものとして、老人も、大人も、子どもも、家にあったレコードに耳を傾けていた時代。
豊かな時代。
この本に登場するのは、だもが知るヒット曲や、レアな歌謡曲というのではなく、
農協からのお知らせや、企業からの宣伝や、我が母校の校歌や、アイドルの
ひそひそ話などです。田口さんは、その1枚1枚に耳を傾けて、当時の人々の気持ちになって、「もの」のある「暮らし」のことを考えます。
そうすると、我々が失った、たくさんのことが、ぼんやりと見えてきます。あははと笑えて、感動して、うーんと考えさせられる、新しいレコード本。カラーページが144ページ。紹介しているレコードは235枚。
夏葉社HPより