著:写真と日記:田中耕三郎
編著:田中成人
仕様:A5横/並製/160ページ
昭和39(1964)年生まれの僕には写真好きの父がいた。父が亡くなった後、遺品の中にみつけたのが、大量のアルバムと父の日記だった。その中には幼い自分が家族と過ごす日常を写した写真が、びっしりと添えられた日記とともにおさめられていた。
白黒写真をカラー化して編著者が投稿したInstagram <昭和の家族> @shouwanokazoku には、編著者と同世代の熱心なフォロワーや、子育て世代の若いフォロワーが多く、自分自身の家族との思い出と重ね合わせ、涙する人が続出している。
本書はその<昭和の家族>の写真を中心に、アルバムに添えられた父の日記とともに再編集して構成した、とある家族の写真集ー物語ーである。
ただ昭和を懐かしむだけに留まらない。今を生きる人たちそれぞれが、自分の人生に重ねたり、振り返ったりしながら、家族を想うひとときを味わう一冊。
【著者プロフィール】
写真と日記:田中耕三郎(たなか・こうざぶろう)
1929(昭和4)年3月30日生まれ。田中成人と兄由也の父親。妻八重子と結婚後、子どもが生まれた頃より家族を中心に毎日たくさんの写真を撮影し、日記とともにアルバムに記録を残した。その数は200冊に及ぶ。愛用のカメラは中判フィルムの二眼レフ〈マミヤC220〉。
編著:田中成人(たなか・なると)
1964(昭和39)年1月15日、田中耕三郎と八重子の次男として生まれる。父が記録していたアルバムから家族の写真をデジタル・カラー化し、インスタグラム「昭和の家族」@shouwanokazokuに投稿している。