著者 須賀敦子
発行者 佐藤真
発行所 株式会社つるとはな
写真…久家靖秀
アートディレクション…有山達也
雑誌「つるとはな」で大きな話題となった未公開書簡の完全収録版。
須賀敦子は1967年に夫ペッピーノを失い、70年に父を、72年に母を失った。 帰国してまもない須賀は、深まる孤独のなかで生涯の友人と出会う。 その友情はやがて、四半世紀にわたりつづくものとなっていった。 こころを許した友人への手紙には、須賀の迷いや悩みが率直につづられている。 ときにはさりげなく、恋の終わりが打ち明けられることもあった。 55通の手紙を、青インクの筆跡もリアルな高精度カラー写真で掲載。
須賀敦子の全集未収録のエッセイ「おすまさんのこと」。北村良子(須賀敦子・妹)へのインタビュー「姉の手紙」。スマ&ジョエル・コーン夫妻へのインタビュー「須賀敦子とのこと」。松山巖のエッセイ「コーン夫妻への手紙を読んで」も収録。
未公開のままだった40通も、本書に初めて掲載しています。