ディ・ロングライフデザイン(d long life design) 」
　最新刊9号が届きました。奇数月25日が発売日なので、今週末から451ブックスでも発売しています。
　今回の特集のひとつ、「PSE法とロングライフ」。　デザインの優れた家電製品をリサイクルして販売しているD&DEPARTMENTとの関わりから、ロングライフなデザインについて、改めて考えさせてもらえます。

　451ブックスのポストカードをおいてもらうなどお世話になっているカフェZにお邪魔した後、足を伸ばして、蟲文庫に行ってきました。
　あいにく雨で、傘をさしての訪問になりましたが、倉敷の町並みの中に、ずいぶん昔から存在しているような雰囲気のある店でした。
　店の広さ自体は、もしかすると451ブックスより狭いかもしれませんが、 丁寧にぎっしりと並べられた本や、所々にあるちょっと変わった変なものが、蟲文庫を特別な場所にしているようです。
　 本屋に行くと何かを買って帰らないといけない性分なので、物色したのは、岡崎 武志さんの「気まぐれ古書店紀行」。古本屋さんの情報誌『彷書月刊』に連載されていたものをまとめた、全国古本屋紀行です。
　『彷書月刊』は、取り扱わせてもらえないかと連絡してみたけど、まだまだ古本屋の修行が足りないのか、451ブックスはシカトされてしまったという、勝手な曰く付きな雑誌なのだけど、そのぶん、この本読んでみたかったので、ここで出合った縁で、購入してみました。
　既に見本しか残っていなかったので、最後の1冊になるその本を持ってレジへ。ちょっと使用感があることから、とても親切に対応していただいて、おまけをもらって感激。単純ですよね。
　 雨が降っていたので、紙袋＋ビニール袋の細かい心使いも頂きました。
　でも、この本、表紙の2/3のでかい帯を外すとそこには、岡崎 武志さんのサインと、和田誠さんのイラストが・・・。家宝にします。
　蟲文庫さん、倉敷に行くと、本好きは素通りできないすてきなお店です。

　「世界旅行　あなたの番（五万円からの渡航術）」蜷川譲著
　昭和42年に初版が発行されたこの本（昭和46年の10版)に出会うことが出来ました。
　ほとんどのページが世界各地のユースホステルのデータ集で、今では、たぶん全く実用にならない書物、リサイクル書店に持っていけば、「処分いたしましょうか？」と聞かれるような本です。
　二見書房から発行されていたこの本、異国の街角に貼られたポスターを題材とした函のデザインがいい味を出しています。中の本体を見ると、深い紺色の布製のカバーがかけられ、表紙には、白のサンセリフで「The world is yours.」とだけ書かれています。
　装丁に、こだわりを感じないわけにはいかないデザイン。中身のイラストも、シンプルな線画で、当時の海外旅行へのあこがれを感じます。海外旅行への想いと時の流れを感じさせる本に出会うことが出来ました。
（今週末から、リアル店舗で実物を展示販売します。価格は悩み中）
　

　岡山、古本屋で検索してみると、451ブックスが出てこない・・・。今のところ、いちおう古本屋のつもりなので、ここに書いてみました。
　ゴールデンウィーク、最後の土日をのぞいて、リアル店舗は、とても閑で、祝日の営業もへこたれそうな気持ちです。
　その中で、写真のグルビをはじめ、ビジョネア、サヴィニャック等々、高額商品が、新たな持ち主を見つけて、ちょっと感激。とても感謝なゴールデンウィークでした。
　

　写真手前に開いている本は、「The Illustrated Encyclopedia of Herbs」。買取させていただいた洋書です。
　この本、ハーブを1ページにひとつづつ紹介する形式になっていて、全部で256種類！掲載されています。　実は、その一つ一つが手書きで描かれたイラストで、葉はもちろん、それぞれのハーブの特徴をとらえた花や実、根、球根の数々が、見ていて飽きない丁寧さです。
　なかなか見る機会のない書物（だと思う）で、時間を忘れて楽しませてもらえる１冊です。

　5月になって、ケヤキが美しい緑になってきました。新緑の季節です。
　入口横の唯一の看板木は、椅子に座って見上げると、太陽光線に透けて、この時期だけの黄緑から緑色のグラデュエーションが楽しい眺めになります。
　この緑、印刷物や、モニタでも表現できない色あいで、ケヤキだけで色範囲の限界を簡単に超えてしまうものです。